デザインの前に大事なことは、長く住めるという安心感
デザインの前に考えたい、住宅性能の大切さ。20年先30年先も安心して住めるような工事をすることがリノベーションの基本。
リノベーションをやりたいと思ったきっかけや、思い描いている暮らしや間取り、デザインは皆さん様々。
生活動線を軸にコンパクトにすっきりと暮らしたい、好きな本やお気に入りのモノを飾れるような壁面にしたい、自分にぴったりなおしゃれなキッチンのあるリビングにしたい。。。
暮らしは違えど、リノベをする上で共通していえることは、リノベーションは注文住宅を建てることと同じということ。
立地が良く家族で住める広さの中古マンションを購入し、好みのデザインのインテリアにして、性能の良い住宅設備を取り入れたリフォームやリノベーションをする。
やりたいことや叶えたい暮らしを詰め込んでいくと、新築のマンションや戸建てを購入するよりは安く済むかもしれませんがそれなりの金額になってしまいます。
20年、30年これから先ローンを払い続けていくということは、20年先30年先も安心して住めるような工事をすることがリノベーションの基本なのです。
つまりリノベーション工事は、マンションの一部屋(専有部分)を新築にする事と同じレベルでないといけないということ。
ではどうすれば古いマンションでも、長く安心して暮らせる新築のような住まいになるのでしょう?
スケルトンにしたあとに、気密性・断熱性の高い箱を作るイメージ
表層の、床や壁紙、キッチンやお風呂を選ぶ前に、まずは温度や、湿度、居心地の良い空気が流れる環境を整えることが一番重要です。
冬の寒さ、夏の暑さ、日当たりの悪い部屋の湿気は、壁や床下の断熱材や、サッシを変えれば見違えるほど変わります。
もちろんそのお部屋の元々の日当たりや窓の数にも左右される部分もありますが、一旦スケルトンにして手を加えることで住み心地が格段にアップします。
それは春夏秋冬を通して住んでいると分かる、季節に左右されない居心地のよさ。
スケルトン工事だから、これからの住みやすさのベースとなる部分に自由に手を加えることができます。
窓の断熱から考える。夏涼しく、冬暖かい住まい
熱の出入りを制して、お部屋の温度差や結露をなくす
例えば窓の断熱について考えてみましょう。
このグラフから分かる通り、寒い日は熱は窓から逃げ、暑い日は熱は窓から入ってきます。
マンションの日当たりの悪い部屋の結露問題や、部屋によって寒かったり暑かったりする温度差問題は実際に住んでみないと分からない部分です。
20年、30年その環境で過ごすと考えると、リノベーションの中での断熱性はとても大切なこと。
素敵なデザインや間取りのお部屋に、高気密・高断熱性を備えれば、もっと快適な暮らしが実感できます。
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